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Nexus 5 (D821) にアメリカのLTEを掴ませる。

一応成功はしたけど、自分のキャリアでは効果が薄く、副作用として電池持ちが悪くなっている気がするので元に戻そうと思う。
枯れた機種なので自分以外に試す人はいないだろうな、と思いながら。
具体的な作業内容はここには載ってないので、XDAを参照。
わざわざこんな作業をするような人なら、英語には困らないはず。

Nexus 5には北米版のD820とグローバル (:その他の地域) 版のD821の2モデルが存在する。もちろん北米版だと北米のLTEを掴むし、グローバル版は北米ではLTEを掴まない。そうじゃなかったらモデルを分ける意味がないよね。

で、自分の所有しているNexus 5はY!mobileで契約したものなので、もちろん北米版ではない。したがって、現在生活しているアメリカでは3Gしか掴まない。
主な生活環境ではWi-Fiが使えているので、現環境にそれほど不満はなかったのだけれど、せっかくなのでLTEを試しておきたいというもの。いい機会だから、と言い聞かせつつ割と最近のフラグシップ機を物色しているうちに、手持ちのスマホを弄って実現できないだろうか、と考え始めた。

いわゆる中華スマホとか、海外版Xperiaなんかに関するブログ記事で、プラスエリア化という単語を見かける。簡単には、その機種が本来掴むことができない電波を受信できるようにする作業のこと。メーカーによってソフトウェアで制御されている要素を開放するものなので、ハードウェアが対応している必要がある。

幸いNexus 5は枯れた機種なので情報は溢れていて、プラスエリア化については某巨大掲示板にも有名なスレッドがある。
しかし、自分が探しているのは日本のプラスエリアではなく、アメリカのLTEバンド。
そもそもハードが対応しているかすら知らない状態で情報を漁り、見つけた

ビビりながら手順に従って作業を行い、成功。作業自体はあっさりとしたものだった。
注意点としては、ツールにマルウェアが仕掛けられているものが多いようなので、信頼できそうなサイトを探すことと、ストックのカーネルではDIAGモードに入れないそうなので、それに対応したカーネルを使って起動させること。自分はどこかから拾ってきたのが使えたのだけれど、どこで見つけたのか忘れた。

自分が使っているSIMのMNOはAT&T。このキャリアのLTEバンドはband2/4/5/12/17で、メインはband17。ちなみに、各キャリアの周波数帯はこんな感じ
今回の作業で有効化できたのはband2とband4。メインのバンドではないからか、作業完了時にはLTEを掴まなかった。成功したのか失敗したのかもわからない状態で数日を過ごし、外出先でふと気づいたら、LTEを掴んでいた。うまくいっていたらしい。T-mobileのSIMを使っている場合は、特に恩恵が大きそう。

ところで、この作業の後からバッテリーの減りが早くなった気がする。
プラスエリア化関連の記事を見ていても、バッテリーの減りが早くなった、というコメントを見かけることがある。本来無効化されている要素を開放しているのだから、それに伴う不都合があってもおかしくない。


そんなわけで、実験結果には満足したのだけれど、思ったより恩恵がなかったこと、あと副作用のほうが重いこともあって、結局元の状態に戻そうと思う。最初にバックアップしたEFSをTWRPから焼き戻せばよいはず。
band1/3を無効化してband2/4を残せばバッテリー持ちがよくなる気はするのだけれど、先述の通りあまりLTEを掴むタイミングがないので、別にいいかな、と。

そんな感じ。