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Nexus 5Xのブートループを解消した。

先日、母のためにOnePlus 6を購入した。このきっかけは、それまで母が使っていたNexus 5Xがブートループに陥ったこと。端末を移行するにあたって、データの救出のために一時的にでも端末を起動させる必要があったので、その顛末をメモ。

同じような内容は各所で紹介されているけど、自分はこのサイトを参考に進めた。
How to Fix Nexus 6P Bootloop Issue or Bootloop of Death (Nexus 5X too) | TheCustomDroid

日本語だと、このQiita記事が丁寧。というか、こちらが十二分にわかりやすいからただの二番煎じになってしまう。
文鎮化したNexus 5Xの復旧方法 | Qiita

結局のところ、Nexus 5Xおよび6Pが搭載しているSoCであるSnapdragon 808に問題があるらしい。対処法として、その動作の一部を制限して解決するという手法をとっている。動作を制限するから多少パフォーマンスは落ちるらしいけど、動かないよりはマシだし、もっとも自分の場合はデータ救出のために起動するだけだったから問題ない。

この操作をするにあたって、事前にブートローダーをアンロックしていればデータはそのまま取り出せるし、そうでなければ端末を初期化する必要があるので根こそぎ吹っ飛ぶ。データ救出が目的で、かつ事前にアンロックしていなかった場合は諦めて新しい端末を買おう。

先人のおかげで、カスタムROMを焼いたことのあるような人にとっては作業そのものは簡単。事前準備として、adbコマンドが使える環境が必要。詳細は割愛。

必要なファイルはここからダウンロードできる。
https://basketbuild.com/devs/osm0sis/osmods
TWRP for Nexus 5X | twrp-3.2.1-0-fbe-4core-bullhead.img
TWRP for Nexus 6 | twrp-3.2.1-0-fbe-4core-angler.img
Injector | N5X-6P_BLOD_Workaround_Injector_Addon-AK2-signed.zip

まず、SD808の問題のある部分のCPUを動作させずに動くカスタムリカバリを導入する。

fastboot flash recovery twrp-3.2.1-0-fbe-4core-bullhead.img
fastboot boot twrp-3.2.1-0-fbe-4core-bullhead.img

次に、システム全体を同様に動作させるInjectorのzipファイルをTWRPから焼く。

自分の場合は、これで思ったとおりに起動した。今回はあくまで手早くデータ救出しただけなので、これ以降はずっと正常に動作するのかは検証していない。
また、条件によっては無償修理を受けられる場合もあるようなので、参考まで。
Nexus 5X、故障(ブートループ)と無償修理 | すり身ライフ