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OnePlus 5Tのroot権限を放棄した。

現在のメイン機であるOnePlus 5Tには購入当初からMagiskを導入していたけれど、root権限がなくても困らない気がしてやめてみた。10日ほどその状態で使っているけれど、思ったより不満がなかった。

ここ半年ほど、メインスマホとしてOnePlus 5Tを使っている。現在使っているのは2台目で、一度目は発売日に購入したのに気に入らなくて返品した。その後、なんだかんだで今年の2月頃に買い直した。OnePlusの最新機種はOnePlus 6だけれど、性能面では現状に全く不満がないので詳細はあまり知らない。同じ機種を半年間使い続けるのは久しぶりかもしれないので、できればあと数年はこのまま使っていてほしい。

スマホをあれこれ買うようになる前は一貫してNexus 5をメイン機として使っていて、当時から端末をroot化していた。端末をroot化するとシステムファイルを書き換えられるようになるので、スマホのソフトウェア面での不満の多くを解消できる。その一方で、システムの根幹に関わるファイルを下手に書き換えると端末が起動しなくなるリスクもある。Nexus 5をroot化したのはセルスタンバイによるバッテリー消費を抑えるためでもあったし、カメラのシャッター音を無効化したいためでもあった。あとは、システムフォントを変えたいだとか、ナビバーの代わりにジェスチャーで操作したいだとか、そういった細かいところに手が届くから重宝していた。
その流れで、OnePlus 5Tに関しても購入してすぐにMagiskを導入し、root化して使っていた。ところが、現在の環境を見直してみて、これらの問題の多くはroot権限がなくても解決できることに気づいた。

そもそも最近の機種のほとんどではセルスタンバイ問題は生じない。そして、海外スマホの多くは初期状態でシャッター音を鳴らさないように設定できる。機種によっては日本のSIMカードを挿すと鳴るようになっているけれど、少なくともOnePlus 5Tは問題ない。このあたりは過去に少し詳しく書いている。
シャッター音とSIMカード。 | 雨の日のメモ

システムフォントが気に入らないのは諦めて慣れるしかないけれど、自分が求めるジェスチャー操作はOS標準で対応している。OnePlus機に搭載されるOxygenOSは、Googleが開発するNexus や Pixelシリーズに搭載されるピュアAndroidに多少の手を加えられた程度の純度のOS。ゴリゴリにカスタムされた諸メーカーのスマホと比べて挙動が素直で見た目も綺麗なので、使っていて心地良い。今となってはOxygenOSのジェスチャー操作にすっかり慣れてしまったので、もはやナビバーのついたAndroid機を触ると少し違和感がある。
OnePlus 5Tのジェスチャーナビゲーッションはフルスクリーンのスマホで今後流行りそうな方式 | juggly.cn

端末をroot化するデメリットとして、root権限を検知して起動できないアプリの存在がある。それから、OnePlus機には定期的にアップデートが降ってくるけれど、端末をroot化していると差分アップデートができない。
このあたりも気になっていたので、惰性で取り続けているroot権限は実はいらないかもしれないと思い、放棄してみた。Magiskをアンインストールしてから10日ほど経ったけど、思ったより問題がなくて拍子抜けしている。ちょっと哀しい。

root権限を放棄することへのもうひとつの懸念として、画面ロックのジェスチャーがあった。自分は画面をロックするのに、物理ボタンを使わずにホーム画面をダブルタップして画面をロックするというNova Launcherの機能を使っていた。この機能を使うだけならroot権限は必要ないが、それなしでは代償として指紋認証でのロック解除ができなくなる。Nova Launcherに限らず、Play Storeで公開されているような画面ロックアプリでroot権限を要求しないものを使うと、指紋認証での端末のロック解除はできない。
これに関しては、OxygenOS付属のOxygen Launcherで解消できた。今年に入ってから配信されたアップデートで、ホーム画面の任意の空き場所をダブルタップして画面をロックすることができるようになっている。これはまさしく自分が欲している機能。自分のホームアプリへの要望は少ない(なにしろホーム画面には2つくらいしかアイコンを置いていない)ので、長らく使っていたNova Launcher Primeからこれに乗り換えた。もっとも、画面ロックぐらいゴチャゴチャ言わずにボタンを押せという話ではあるが。

とにかく、これで余計なことを考えずに 銀行アプリよりも起動条件が厳しいゲームアプリ が遊べるようになった。