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Netflixがおもしろい。

タイトルに違和感を感じたら正解。
Netflixで配信されているコンテンツはもちろんのこと、その仕様が他のサービスよりも柔軟でおもしろかったのでメモ。

日本でサービスを展開している動画ストリーミングサービスの大半は、日本国外からは視聴できないようになっている。知ったかぶりを承知で言えば、いわゆる利権の関係ではないかと思っている。
たとえば、U-NEXT、dTV、TVer、NHKオンデマンドあたりは視聴できなくて、アメリカから再生しようとするとエラーが出る。細かいところでは、民法の公式サイトで配信されている動画や、日本のレーベル会社がYouTubeにアップロードしているアーティストの公式動画なんかも観られなかった。Huluはどうなんだろう。日本ではどこかのテレビ局の子会社が買収したという記事を去年くらいに見かけた気がする。元々はアメリカ資本の会社だけれど、日本の、それもテレビ局系の会社が管理してるなら、おそらくダメだろう。ちなみにAmazon Primeビデオの場合は、オリジナルコンテンツの場合は海外からの視聴も可、大多数のその他コンテンツはダメらしい 謎のこだわり

で、Netflix。こいつは他のサービスと一味違って、アカウントを作成した国にかかわらず、日本からアクセスすると日本向けのコンテンツが、アメリカからだとアメリカ向けのコンテンツが視聴できる。他の国は試していないから知らないけど、おそらく同じ。どこからアクセスしても弾かれることはなく、なにかしらの作品は視聴できる。
これを応用すれば、一方の国でNetflixを契約している人がVPNを通して他国からアクセスしているように見せることで、単一契約で両方の国のコンテンツを楽しむことができる。そんなことを紹介したところで実践する人がいるのかはわからないけれど、注意点を挙げるならば、それなりに安定したVPNサーバを介さないといけない。理由は、再生中はずっとVPN接続を維持する必要があるため。

国内でしか観られない例として上にあげた動画配信サービスも、VPNを使えば日本国外から視聴することができる。そして、それらのほぼ全ては、再生を開始するタイミングだけユーザのIPアドレスから国情報を確認している。つまり、最初の読み込みさえ誤魔化した後は、VPNを切断することで通信品質がよくなる。
一方のNetflixは、視聴中はずっとVPNを通している必要がある。途中でVPN接続が切断されると、動画の読み込みも止まり、地域が違うとのお叱りを受けるハメになる。つまり、視聴体験がVPNサーバの品質に比例する。そのため、もし国外コンテンツを快適に視聴したいなら、セカイVPNなんかの有料サービスを導入するのがいいのかもしれない。アドセンス収入のためかもしれないが、他サイトでもよく推されている。もっとも、自分は無償のVPN Gateで問題なく利用できている。

ただ、アメリカ版Netflixのコンテンツは英語とスペイン語の音声および字幕で提供されている、要は日本語がない場合が多いので、楽しめるかどうかは人によるかもしれない。