スキップしてメイン コンテンツに移動

予算5000円で遊ぶスマートホーム。

用意するのは、スマートスピーカーと赤外線リモコン。
Google Home Mini | 3000円
RM Mini3 | 1500円
これだけの出費で、声で家電を操作する魔法を習得できる。

2017年から日本でも地味に盛り上がっているスマートスピーカー。
単体でもいろいろと遊べるけれど、Raspberry Piや温度センサー等の外部機器と組み合わせることで遊びの幅が広がる。既にそれなりに開拓されているジャンルなので、いろんなブログで解説記事が書かれている。それらに乗っかって遊んでいるだけなので新規性のかけらもないのだけれど、思ったより楽しめているので書き残しておきたい。

ちょうど1ヶ月ぐらい前に、半周遅れだなあと思いながらGoogle Home Miniを買った。定価が6000円のところを、量販店の半額セールで3000円くらいで購入。
ChromecastをはじめとするGoogle製品といえば、楽天スーパーセールで半額になる定番という印象がある。しかし、Google Home Miniに関しては楽天以外でも安売りをしているのを割と頻繁に見かける。それこそ、わざわざ定価で買わなくてもいいんじゃないかと思うくらい。
この製品の競合はAmazonのAlexaを搭載するEchoシリーズだと思うけれど、現時点ではGoogle Home (Mini)の方が後述の赤外線リモコンとの連携で秀でているらしいので、今回はこちらを選択。

それから、RM Mini3という赤外線リモコンを1500円程度で買った。リモコンといっても赤外線とWi-Fiモジュールを搭載した円筒形の軽い塊で、もともとはスマホと連携してリモコンの代わりとして使うことができるのがウリだったらしい。それが最近になってスマートスピーカーを使った音声操作ができるようになり、また盛り上がっている様子。

Link Japanから売られているeRemote Miniという製品が国内正規品ということになっているらしく、6000円程度で市場に流通している。
この製品の元モデルがBroadLinkのRM Mini3というもので、海外通販サイトで20ドル程度で売られている様子。どうやらGearBestから購入するのが界隈では定番らしいけど、ebayで14ドルくらいでの出品があったのでそちらを選択した。香港からの発送で送料無料、今回は注文からちょうど10日で届いた。

ところでLink Japanはどうしても日本国内のユーザにRM Mini3を使わせたくないらしく、何も考えずにセットアップを進めるといろいろと引っかかる。ついでにRM Mini3は技適を通っていないようなので、そのあたりは自己責任で。心配ならお金で解決しよう。

手持ちのスマホがAndroidだろうがiOSだろうが関係なくLink Japanの規制を受け、そのままではRM Mini3の初期設定が完了できない。幸いどちらにも回避策はあり、どちらかというとAndroidの方が突破しやすい。自分はAndroidユーザなのでラッキー。
そんなわけで、RM Mini3のセットアップには販売元であるBroadLinkが公開しているIntelligent Home Center、通称IHCというアプリを使う。このアプリは日本向けのPlay Storeでは公開されていない。それどころか執筆時にはアメリカのPlay Storeからも何らかの理由で削除されており、アメリカで作ったGoogleアカウントを使ってもインストールできなかった。しょうがないので、apkmonkというサイトから野良APKを拾ってきた。自分の環境(OnePlus 5T | Android 8.1)では1.9.7.4325より新しいバージョンではうまく動作しなかった。リンクを開くとAPKファイルのダウンロードが始まるので注意。気になる場合はインストール前にVirusTotalあたりでスキャンしておけば気休めになるかもしれない。ちなみにiOSでは米国のApple IDを発行する等すればいいらしい。ちょっとめんどくさいね。

肝心の設定の手順は、それらしいキーワードで検索したら見つけられるはずなので割愛。2018年2月頃にRM Mini3がGoogleアシスタント等の音声アシスタントに対応したようなので、それ以降に書かれた記事を参考にするといいと思う。個人的にはこちらのブログが丁寧に解説されていてわかりやすかった。

RM Mini3のWi-Fiは2.4GHzのみにしか対応していないことに留意。

そんなこんなで、とりあえず照明とエアコンを声で操作できるようになった。

Raspberry PiやらIFTTTなんかを使えばもっと器用にあれこれできるんだろうけど、遅延が大きくなりそうなのと、なんとなく気が乗らないので見送り。無理して活用している感を出したいわけではない。

ちなみに、Google Home Mini単体でも割と遊べる。”おもしろいこと教えて”と無茶振りしたり、いつも寝る時にかけている音楽のプレイリストを流してもらったり、寝ぼけ眼でブルーライトを浴びずに時刻を確認したり、と地味なことばかりに活用している。また、想像以上にマイクの感度がいいので、家族がふざけて ”おっけーぐるぐる” なんて唱えるのにも律儀に反応してくれる。

スマートスピーカーなんていらない、スマホがあれば十分だという意見は理解できる。画面を持たないスマートスピーカーがスマホやタブレットの完全な代替にならないのは明らかではあるが、だったら下位互換かといえばそんなことはない。音声操作に特化したシンプルな製品には、誰でも簡単に操作できる気軽さがある。また、使い方がハマれば生活の一部として欠かせない存在になると確信している。
ある意味では、WindowsやmacOSを搭載したパソコンに対するChromebookみたいなものではなかろうか。

個人的にはおすすめ。
この文章を最後まで読んだ人ならきっと楽しめると思う。