去年の11月下旬に、SamsungのGear Icon Xという左右分離型、いわゆる完全ワイヤレスイヤホンを購入した。アメリカのブラックフライデーというセールで買ったので、発売から数ヶ月後にもかかわらずそれなりに安く購入することができた。いつのまにか購入から数ヶ月経っているけれど、毎日のように使っている。
自分は150ドル程度で購入したけれど、これは自分にとってイヤホンへの出費としては少々高い。ただ、今では使用頻度を考えると妥当だったと思っている。欲しいものがあったときに買うかどうかを悩み続けるのも時間的コストだと思うので、自分の手の届く範囲であればあまり深く考えすぎずに購入に踏み切るのもありかもしれない。
このGear IconXを購入するまでは、15ドルくらいで買ったXiaomiの有線イヤホンを数年間使っていて、いまも時々使っている。ちなみにその前は3000円くらいで購入した左右が繋がったBluetoothイヤホンを使っていた。そちらと比べて完全ワイヤレスイヤホンが優位だと感じた点がいくつかある。
まず、充電について。前提として、左右一体型のBluetoothイヤホンは、完全ワイヤレスイヤホンよりもバッテリーの持続時間が長いことが多い。したがって、単純な充電頻度としては完全ワイヤレスイヤホンのほうが多いはず。それでも、自分にとっては完全ワイヤレスイヤホンのほうが充電が楽だと感じている。
普通のBluetoothイヤホンを使っていたときはキャップを外してから充電する必要があり、面倒に感じていた。一方の完全ワイヤレスイヤホンには専用ケースが付いていて、充電はそのケースを介して行う。剥き出しの端子に充電ケーブルをつなぐだけで、単純ではあるがこれが非常に快適。あと、USB Type-C端子は向きを気にしなくていいので、それもストレス軽減につながっていると思う。
それから、ケーブルを断線させる心配がない。左右一体型のBluetoothイヤホンは、なんだかんだケーブルでつながっている。無線だからと思って雑に扱ったりすると、その結合部がちぎれることがある(経験談)。完全ワイヤレスイヤホンには当然ケーブルがないので、断線させようと思ってもできない。当たり前のことだけれど、自分にとってこれは大きなメリット。ただし紛失するリスクはあるので、物をなくしやすい人は気をつけないといけない。幸い自分は物をなくさないタイプの人間なので、その点は困っていない。
また、購入前はすぐに耳から外れそうだと懸念していたけれど、今のところ普段使いしていて気になったことはない。
そんなわけで、意外と快適に使えている完全ワイヤレスイヤホン。
無線イヤホンを買った人は有線の煩わしさには戻れないなんて口を揃えて言うけれど、イヤホンをつけたままちょっと動くのに便利だと感じる。たとえば、机から少し離れた戸棚から物を取りたいときとか。
ちなみに、 自分は買わないけど Apple製品を使っているならAirpodsを選ぶのがいいと思う。あれのバッテリー持ちは格別だし、ペアリングも簡単そう。あと、Apple製品の割に価格が良心的。そちらと比較したときのGear IconXの優位点は、充電端子がLightningケーブルではなくUSB Type-Cであることと、4GBのストレージが内蔵されていて単体でも音楽が聴けることだと思っている。デザインは好み。
どのモデルを選ぶとしても、有線イヤホンであればそれなりのものが買えてしまう価格帯なのが難点だとは思う。それでも、ケーブルに煩わしさを感じる人は買ってしまえば価格を忘れる快適さが得られるのではないだろうか。少なくとも自分は毎日使っていて満足している。
という話。オチはない。